猫と手裏剣

AIサービス プライバシー・セキュリティ定点観測レポート(2026年8月17日)


巡回結果サマリー

サービス 監視ページ 状態
ChatGPT (OpenAI) エンタープライズプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) セキュリティとプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) ビジネスデータの取扱い 変更なし
ChatGPT (OpenAI) プライバシーポリシー 変更なし
Gemini (Google) Geminiアプリ プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) Workspace生成AI プライバシーハブ 変更なし
Gemini (Google) アクティビティの管理・削除 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーポリシー 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーセンター 変更なし
Claude (Anthropic) プライバシー・法務ヘルプ記事一覧 変更あり
Claude (Anthropic) Trust Center 変更なし
Claude (Anthropic) 透明性ハブ 変更あり
Microsoft 365 Copilot データ・プライバシー・セキュリティ 変更なし
Microsoft 365 Copilot Copilot Chatのプライバシーと保護 変更なし
Microsoft 365 Copilot エンタープライズデータ保護 変更なし

変更ページの詳細

Gemini (Google) / Geminiアプリ プライバシーハブ

URL: https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja
最終更新日: 2026年7月15日 → 2026年8月10日

今回の主な変更は、macOS版Gemini(Gemini for macOS)に関する記述の追加です。

具体的には、「どこでも音声入力」という機能について、その動作内容が新たに説明されました。要点をまとめると次のとおりです。

  • この機能を使うと、Geminiはマイクからの音声と「アクティブなウィンドウ」(そのとき画面の前面に開いているアプリの内容)をキャプチャして、指示の理解と出力の生成に利用する
  • 音声文字変換(音声をテキストに変換したもの)は、「アクティビティの保存」設定の状態に応じて保存される
  • 保存されたデータは、人間のレビュアーによるGeminiの改善にも使われる可能性がある
  • 音声データ(音声そのもの)は保存されない

また、位置情報に関する項目の文章表現が一部整理されています(内容の実質的な変更というよりは、表現の修正とみられます)。

実務利用者への影響について
macOS版Geminiを使っていない方には、今回の変更は直接関係しません。一方、macOSのパソコンでGeminiを使っている、あるいは今後使う予定がある場合は、「音声入力時にアクティブなウィンドウの内容もキャプチャされる」という点を頭に置いておく必要があります。税務書類や顧客情報を扱うウィンドウを開いたまま音声入力を使うと、それらの内容もGeminiに送られる可能性があります。クライアントの情報を扱う場面での使用には、改めて慎重な判断が必要です。


Gemini (Google) / アクティビティの管理・削除

URL: https://support.google.com/gemini/answer/13278892?hl=ja

差分はページ内部の識別番号の変化のみで、文章の変更は確認できませんでした。ページの内部的な更新によるものとみられます。実務上の影響はありません。


Claude (Anthropic) / プライバシーポリシー

URL: https://www.anthropic.com/legal/privacy

「Claude for Chrome」という表記が「Claude in Chrome」に修正されました。機能名・製品名の呼称変更と思われます。ポリシーの内容そのものに変化はなく、実務上の影響はありません。


Claude (Anthropic) / プライバシー・法務ヘルプ記事一覧

URL: https://support.claude.com/en/collections/4078534-privacy-and-legal

変更点は2点です。

  1. 記事タイトルの文言整理:「How can I delete or rename a conversation?」が「Delete or rename a conversation」に変更されました。内容の変更ではなく、表現の修正です。

  2. 新しい記事の追加:「How Claude marks AI-generated content(ClaudeはAI生成コンテンツをどのようにマークするか)」という記事が追加され、記事数が24件から25件になりました。なお、差分ではMCPサーバー関連の記事が削除されていますが、これらはプライバシー・法務カテゴリーから別の場所に移動したものとみられます。

AI生成コンテンツへのマーキングに関する説明が追加されたことは、成果物の透明性という観点で注目しておきたい話題です。ただし、差分から記事の具体的な内容までは読み取れないため、詳細は記事本文を直接ご確認ください。実務への即時の影響はありません。


Claude (Anthropic) / 透明性ハブ

URL: https://www.anthropic.com/transparency/system-trust-reporting

プライバシーポリシーと同様に、「Claude for Chrome」が「Claude in Chrome」に統一されました。表記の整合を図った修正で、内容の変更はありません。


総評

今週は、利用条件やデータの取り扱い方針に実質的な変化をもたらす変更はありませんでした。対応が必要な事項はありません。

ただし、Geminiのプライバシーハブに追加されたmacOS版の「どこでも音声入力」に関する説明は、機能の動作を正しく理解するうえで読んでおく価値があります。「音声入力を使うと画面の内容もキャプチャされる」という点は、守秘義務を負う職種にとって無視できない仕様です。macOS環境でGeminiを利用している方は、一度ご自身の利用シーンと照らし合わせてみてください。


この観測は何を・なぜチェックしているのか(毎回掲載)

本レポートは、主要AIサービスの公式ページのうち、業務利用の可否判断に
直結する条件が書かれているページ
を毎週機械的に取得し、前回の内容と
一言一句を比較して「変わったかどうか」を検出しています。
見ているのは主に次の観点です。

  • 入力データの学習利用: 打ち込んだ内容がAIの学習に使われるか。
    顧客情報を扱う士業・企業にとって最重要の条件です
  • データの保持・削除: 入力内容がどれだけの期間、事業者側に残るか
  • 法人向けのデータ保護: 一般向けと法人向けで扱いがどう違うか
  • 第三者認証: SOC 2やISO 27001/42001など、外部監査を受けている
    かどうか。事業者の「自称安全」ではない裏付けです
  • 委託先(サブプロセッサ): 入力データに触れうる外部業者の一覧。
    ここが増減した=データの流れが変わった可能性があります
  • 透明性レポート: アカウント停止件数や法執行機関への対応など、
    事業者の運用姿勢を示す開示情報です

ポリシーページの文言が変わるということは、利用条件そのものが
変わった可能性がある
ということです。各社は変更を大々的には
告知しないことが多いため、機械的な定点観測に価値があります。
なお「変更あり」には誤字修正やデザイン変更も含まれるため、
重要そうな変更は必ずリンク先の原文でご確認ください。

監視対象ページ一覧


本レポートは、各社公式ページの本文を機械的に取得して前回分と比較し、AIが差分を要約する実験企画「AIセキュリティ定点観測」です。人間の校閲を経ていないため、要約に誤りを含む可能性があります。利用判断の際は必ず本文中のリンク先(公式ページ)をご確認ください。