猫と手裏剣

AIサービス プライバシー・セキュリティ定点観測レポート(2026年8月3日週)


巡回結果サマリー

サービス ページ 状態
ChatGPT (OpenAI) エンタープライズプライバシー 変更あり
ChatGPT (OpenAI) セキュリティとプライバシー 変更あり
ChatGPT (OpenAI) ビジネスデータの取扱い 変更あり
ChatGPT (OpenAI) プライバシーポリシー 変更あり
Gemini (Google) Geminiアプリ プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) Workspace生成AI プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) アクティビティの管理・削除 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーポリシー / プライバシーセンター / ヘルプ / Trust Center / 透明性ハブ 変更なし
Microsoft 365 Copilot データ・プライバシー・セキュリティ / Copilot Chat プライバシー / エンタープライズデータ保護 変更なし

変更ありページの詳細

ChatGPT (OpenAI) — 4ページ同時変更

今回、OpenAI の日本語ページ4か所において、ナビゲーション上のメニュー項目「Business」が削除されている差分が検出されました。

加えて、セキュリティとプライバシー には「View product compliance status(製品のコンプライアンス状況を確認する)」というリンクまたは表記が新たに追加されています。

差分はいずれもページの構造・ナビゲーション部分に関わるもので、ポリシーの内容(データの取扱い方針、学習への利用可否など)が変わったとは読み取れません。「Business」メニューの削除はサイトのメニュー再編、新規追加の「View product compliance status」はコンプライアンス情報への導線整備とみられます。

実務への影響: プライバシーポリシーや利用条件の実質的な内容が変わった形跡はなく、現時点で事務所の運用を見直す必要はないと判断します。コンプライアンス状況の確認ページへのリンクが追加されたことで、むしろ利用者が認証・準拠状況を調べやすくなった可能性があります。


Gemini (Google) — 3ページで変更

Geminiアプリ プライバシーハブ

日本語の表記が細かく整えられています。具体的には「] 設定がオンの場合」が「の設定がオンの場合」に、同様にオフの場合の記述も修正されています。また「ノートブックに追加したソースファイルはノートブック内に保存されます」が「Gemini Notebook に保存されます」と機能名を明示する形に変わりました。内部管理用とみられる数値IDも更新されています。

いずれも表現の整理・明確化であり、データ取扱いの方針変更ではありません。

Workspace生成AI プライバシーハブ

ページ上部に表示されている翻訳に関する注意書きが英語表記から日本語表記に切り替わりました(「Google uses AI technology to translate content…」→「Google は AI 技術を使用して、コンテンツをご希望の言語に翻訳しています」)。ページの日本語化が進んだとみられます。

アクティビティの管理・削除

内部管理用とみられる数値IDの変更のみが検出されました。利用者に見える内容の変化はありません。

実務への影響: 3ページとも表記の整理・内部値の更新にとどまり、Gemini の利用条件やデータの取扱いに実質的な変化はありません。


Claude (Anthropic) / Microsoft 365 Copilot — 変更なし

Anthropic(Claude)の5ページ、Microsoft 365 Copilot の3ページはいずれも変更なしでした。


総評

今週は、OpenAI の日本語サイトでナビゲーション再編とコンプライアンス情報へのリンク追加、Google Gemini で日本語表記の整備という変化がありましたが、いずれもサイト構成や表現の修正にとどまっており、プライバシーポリシーや利用条件の実質的な変更は確認されていません。

Claude・Microsoft 365 Copilot は全ページ変更なしです。

今週の観測結果を受けて、事務所の運用ルールや社内のAI利用ガイドラインを見直す必要はないと判断します。引き続き来週の観測を継続します。


この観測は何を・なぜチェックしているのか(毎回掲載)

本レポートは、主要AIサービスの公式ページのうち、業務利用の可否判断に
直結する条件が書かれているページ
を毎週機械的に取得し、前回の内容と
一言一句を比較して「変わったかどうか」を検出しています。
見ているのは主に次の観点です。

  • 入力データの学習利用: 打ち込んだ内容がAIの学習に使われるか。
    顧客情報を扱う士業・企業にとって最重要の条件です
  • データの保持・削除: 入力内容がどれだけの期間、事業者側に残るか
  • 法人向けのデータ保護: 一般向けと法人向けで扱いがどう違うか
  • 第三者認証: SOC 2やISO 27001/42001など、外部監査を受けている
    かどうか。事業者の「自称安全」ではない裏付けです
  • 委託先(サブプロセッサ): 入力データに触れうる外部業者の一覧。
    ここが増減した=データの流れが変わった可能性があります
  • 透明性レポート: アカウント停止件数や法執行機関への対応など、
    事業者の運用姿勢を示す開示情報です

ポリシーページの文言が変わるということは、利用条件そのものが
変わった可能性がある
ということです。各社は変更を大々的には
告知しないことが多いため、機械的な定点観測に価値があります。
なお「変更あり」には誤字修正やデザイン変更も含まれるため、
重要そうな変更は必ずリンク先の原文でご確認ください。

監視対象ページ一覧


本レポートは、各社公式ページの本文を機械的に取得して前回分と比較し、AIが差分を要約する実験企画「AIセキュリティ定点観測」です。人間の校閲を経ていないため、要約に誤りを含む可能性があります。利用判断の際は必ず本文中のリンク先(公式ページ)をご確認ください。