猫と手裏剣

手裏剣税理士とは

 リアルな武道である手裏剣術を実践している税理士の総称(坂井説)ですが、たぶんに私しかいないだろうということで今は一人で勝手に名乗っています。名刺にも肩書きを書くところに「手裏剣税理士」と入れていますので、初対面の方は変な奴だなと思うだろうし、私のことを知らない方は「ああ、実力も名声もないダメ税理士が何かでハクをつけたいとか目立ちたいとか思って奇をてらったことをしているんだな」と思われるかと思います。

 まあ、変な税理士であるという自覚は重々あるし、常々インパクトは大事だと思っているのであれこれ否定はしませんが、名乗り始めたきっかけはもっと単純な動機でした。事情あって身体を壊し、体調不良をかかえながら日々受験勉強と仕事に追われ、趣味や余暇を楽しむ余裕もなかった長い受験生時代の中で、税理士になったら一生涯続けることができる武道を始めたいと思っていたところに、たまたま出会ったのが手裏剣術で、一生続けるということを宣言するために、手裏剣税理士と名乗り始めた次第です。

 まあでも、結果的には「手裏剣税理士」と検索すれば弊事務所のホームページしか出てこないので、高いお金を払ってSEO対策をする必要もなく、ある意味営業的にもプラスになったのかなと考えています。

【手裏剣術について】

手裏剣術を稽古している、と言うと「忍者目指してるの?」などとよく言われるのですが、

「手裏剣は忍者が使う小道具だ!」

とか

「手裏剣といえば十字手裏剣のような「車剣」だ!」

とか

いったイメージは講談や時代劇や漫画などによってつくりあげられたものです。

実際にはとっさの判断で刀自体を投げ打ったことが起源だと考えられており、剣術・馬術などと同様、武芸者がたしなむべき武芸十八般のひとつに挙げられています。言ってみれば手裏剣は刀の延長であり、切っ先だけが相手に飛んでいくイメージです。

従って、形状も上記のような「車剣」タイプよりも簡単に加工できて携帯にも便利な「棒手裏剣」と呼ばれるタイプの手裏剣の方が主流です。

(ちなみに私が稽古会に参加させていただいている明府真影流の手裏剣も棒手裏剣です)

【手裏剣術の面白さ】

シュールにヒトコトで言えば「刺さらないこと」です。

棒手裏剣を直打法(じきだほう)で打つ(手裏剣は「投げる」と言わず「打つ」「打剣する」といいます。)と下図のような姿勢の変化を経て的に刺さります。

剣先を上に向けて立った状態で手から飛び出した剣は、的の直前あたりで前のめりに倒れて標的に刺さるのですが、これが頭で考える以上に、実際にやってみると非常に難しいのです。

なかなか刺さりませんし、刺さるようになったと思って喜んでいてもちょっと距離を変えて打ったりするとまた刺さらなくなったりするので気が抜けません。非常に奥の深い武術です。

さ、そこのあなた、だんだん手裏剣術をやってみたくなってきたでしょ?明府真影流手裏剣術の稽古会に参加して一緒に切磋琢磨しませんか?

ご連絡お待ちしております。(^^)

下記URLから大塚先生にメールを送っていただければ有り難いです。)

◆ 明府真影流研究会(http://meifushinkage.jp/

明府真影流は、故・染谷親俊先生を初代宗家とする新進の武道流派です。香取神道流に伝わる武技の中から特に手裏剣術を抽出し、工夫と改良を加え「明府真影流」を創始されました。以後、三十余年に渡り後身の指導にあたられた宗家は、平成11年6月、惜しまれつつ逝去されました。
現在は二代目宗家の大塚先生と有段者を中心とした明府真影流研究会が稽古等の活動を行っています。

なお、関西では「明府真影流手裏剣術 関西稽古会」が発足しており、毎月第四日曜日の午後に南大阪道場にて会員が手裏剣術の稽古に励んでいます。(年4回、千葉から大塚保之宗家が来られて直接ご指導をいただき、同時に、一般参加者向けの講習会を開催しています。)