猫と手裏剣

AIサービス プライバシー・セキュリティ定点観測レポート(2026年09月07日)


巡回結果サマリー

サービス ページ 状態
ChatGPT (OpenAI) エンタープライズプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) セキュリティとプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) ビジネスデータの取扱い 変更なし
ChatGPT (OpenAI) プライバシーポリシー 変更なし
Gemini (Google) Geminiアプリ プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) Workspace生成AI プライバシーハブ 変更なし
Gemini (Google) アクティビティの管理・削除 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーポリシー 変更なし
Claude (Anthropic) プライバシーセンター 変更なし
Claude (Anthropic) プライバシー・法務ヘルプ記事一覧 変更あり
Claude (Anthropic) Trust Center 変更あり
Claude (Anthropic) 透明性ハブ 変更なし
Microsoft 365 Copilot データ・プライバシー・セキュリティ 変更なし
Microsoft 365 Copilot Copilot Chatのプライバシーと保護 変更なし
Microsoft 365 Copilot エンタープライズデータ保護 変更なし

変更ありページの内容と実務への影響

Gemini (Google) / Geminiアプリ プライバシーハブ

https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja

取得できた差分は、ページ内部の管理用識別番号(数値)が入れ替わっているだけです。ページの見た目や利用条件の文言が変わったことを示す差分は確認できませんでした。バックエンドの更新に伴うシステム的な変化とみられます。

実務への影響:なし


Gemini (Google) / アクティビティの管理・削除

https://support.google.com/gemini/answer/13278892?hl=ja

こちらも同様に、ページ内部の管理用識別番号が変わっているのみです。利用条件や操作手順に関わる文言の変化は差分から読み取れません。

実務への影響:なし


Claude (Anthropic) / プライバシー・法務ヘルプ記事一覧

https://support.claude.com/en/collections/4078534-privacy-and-legal

今回の差分でいくつかの変化が確認できました。

まず、サイト全体の名称変更として「Anthropic Help Center」が「Claude Help Center」に変わっています。サービス名を前面に出したブランディング上の整理とみられます。

次に、メニュー項目の表記統一として、「API Docs」→「API docs」「Release Notes」→「Release notes」「Pricing and Billing」→「Pricing and billing」など、大文字・小文字の書き方が揃えられています。

機能面では、以下の項目が新たに追加されています。
– 「Public links for shared chats(チャットの共有リンク)」
– 「Share a chat with specific people(特定の人とのチャット共有)」
– 「Assign a program to workspaces in Claude Console(コンソールでのプログラム割り当て)」
– 「Turn on data retention for a Workspace in a zero data retention organization(データ保持ゼロ設定の組織内でのデータ保持有効化)」
– 「API and distillation(APIと蒸留)」
– 「Preserved thinking: changing how the Messages API handles thinking blocks to protect against distillation( Thinking保護に関するAPI仕様変更)」

また既存項目の変更として、「Claude Fable 5 on your plan」が「Claude Fable models on your plan」となり、Fable 5.1を含む複数モデルに対応した表現に改められています。「Why Claude switched models in your conversation with Fable 5」にも「or Fable 5.1」が追記されました。

このうち注目したいのは、「データ保持ゼロ設定の組織内でのデータ保持有効化」という新規ヘルプ記事の追加です。「データ保持ゼロ(zero data retention)」とは、AIサービスに送った内容をサービス側に一切保存させない契約上の設定のことで、守秘義務の観点から重要な仕組みです。この設定を持つ組織内でも、条件次第でデータ保持を有効にできる、という内容のヘルプが追加されたとみられます。ただし差分はヘルプ記事のタイトルのみであり、詳細な条件については実際のページを直接確認してください。

チャットの共有機能については、クライアントとの情報のやり取りでClaudeを使っている場合、意図せず機密情報が含まれた会話を共有してしまうリスクに注意が必要です。こうした機能の追加は、運用ルールを見直す契機にしていただければと思います。

実務への影響:ヘルプ記事構成の整理・新機能追加あり。利用条件の根本的な変更は差分からは確認できないが、チャット共有機能とデータ保持設定に関する新記事は内容の確認を推奨


Claude (Anthropic) / Trust Center

https://trust.anthropic.com/

「View 2 more」が「View 3 more」に、「View 3 more」が「View 4 more」に変わっています。これはページ内で折りたたまれていたコンテンツの件数が増えたことを示しており、何らかの情報(認証取得やレポートの追加など)が掲載されたとみられます。ただし、追加された内容の詳細は差分から特定できません。

実務への影響:なし(内容の変化は差分から読み取れず)


総評

利用条件の実質的な変更は、今週の差分から確認できませんでした。OpenAI・Google(Workspace)・Microsoft 365 Copilotの各ページは変更なし、Googleの個人向けGeminiページは内部的な変化のみです。

Claudeについては、ヘルプ記事の構成整理とチャット共有機能・データ保持設定に関する新規ヘルプの追加が確認されました。プライバシーポリシーや利用規約そのものの改定ではありませんが、チャット共有機能を実務で使う予定がある方は、新しいヘルプ記事の内容を一度確認しておくことをお勧めします。

今週は各社の利用条件に実質的な変化はなく、直ちに対応を要する事項はありません。


この観測は何を・なぜチェックしているのか(毎回掲載)

本レポートは、主要AIサービスの公式ページのうち、業務利用の可否判断に
直結する条件が書かれているページ
を毎週機械的に取得し、前回の内容と
一言一句を比較して「変わったかどうか」を検出しています。
見ているのは主に次の観点です。

  • 入力データの学習利用: 打ち込んだ内容がAIの学習に使われるか。
    顧客情報を扱う士業・企業にとって最重要の条件です
  • データの保持・削除: 入力内容がどれだけの期間、事業者側に残るか
  • 法人向けのデータ保護: 一般向けと法人向けで扱いがどう違うか
  • 第三者認証: SOC 2やISO 27001/42001など、外部監査を受けている
    かどうか。事業者の「自称安全」ではない裏付けです
  • 委託先(サブプロセッサ): 入力データに触れうる外部業者の一覧。
    ここが増減した=データの流れが変わった可能性があります
  • 透明性レポート: アカウント停止件数や法執行機関への対応など、
    事業者の運用姿勢を示す開示情報です

ポリシーページの文言が変わるということは、利用条件そのものが
変わった可能性がある
ということです。各社は変更を大々的には
告知しないことが多いため、機械的な定点観測に価値があります。
なお「変更あり」には誤字修正やデザイン変更も含まれるため、
重要そうな変更は必ずリンク先の原文でご確認ください。

監視対象ページ一覧


本レポートは、各社公式ページの本文を機械的に取得して前回分と比較し、AIが差分を要約する実験企画「AIセキュリティ定点観測」です。人間の校閲を経ていないため、要約に誤りを含む可能性があります。利用判断の際は必ず本文中のリンク先(公式ページ)をご確認ください。