猫と手裏剣

AIサービス プライバシー・セキュリティ定点観測レポート(2026年11月02日)


今週の巡回結果まとめ

サービス ページ 状態
ChatGPT (OpenAI) エンタープライズプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) セキュリティとプライバシー 変更なし
ChatGPT (OpenAI) ビジネスデータの取扱い 変更なし
ChatGPT (OpenAI) プライバシーポリシー 変更なし
Gemini (Google) Geminiアプリ プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) Workspace生成AI プライバシーハブ 変更あり
Gemini (Google) アクティビティの管理・削除 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーポリシー 変更あり
Claude (Anthropic) プライバシーセンター 変更なし
Claude (Anthropic) プライバシー・法務ヘルプ記事一覧 変更あり
Claude (Anthropic) Trust Center 変更なし
Claude (Anthropic) 透明性ハブ(System Trust and Reporting) 変更あり
Microsoft 365 Copilot データ・プライバシー・セキュリティ 変更あり
Microsoft 365 Copilot Copilot Chatのプライバシーと保護 変更なし
Microsoft 365 Copilot エンタープライズデータ保護 変更あり

変更があったページの内容と実務への影響

Gemini (Google) — Geminiアプリ プライバシーハブ

URL: https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja

更新日が2026年10月23日から10月26日に変わり、複数の記述が変更されています。

内容を整理すると、主に以下の点が変わっています。

  • 対応デバイスの追加・表現整理: Android の対象範囲の記述が「Android スマートフォンと、ペア設定したデバイス」に拡張されました。また「Google TV の Gemini」「ナビゲーションの Gemini」など、対応サービスの一覧に新たな項目が追加されています。
  • 「Gemini と Google アシスタントの連携」に関するQ&Aの削除: 従来あった「Gemini と Google アシスタントが連携している場合のデータ保存先」という質問と回答が、ページから削除されました。代わりに「自分のアバターを他のユーザーと共有すると、私のデータはどうなりますか?」という新しい質問が追加されています。
  • 表現の修正: 「訂正を要請する」が「訂正を求める」に、「仕事用または学校用アカウントへの規約」の記述が整理されるなど、全体的に日本語表記が改められています。

実務への影響:データの取り扱い方針そのものに変更が加わった形跡は差分から読み取れません。Googleアシスタントとの連携に関するQ&Aが削除されたのは、当該機能の位置づけが変わったことを示す可能性がありますが、差分だけでは詳細は確認できません。Geminiをお使いの方は、必要に応じて最新のページを直接ご確認ください。


Gemini (Google) — Workspace生成AI プライバシーハブ

URL: https://support.google.com/a/answer/15706919?hl=ja

最終更新日が2026年10月23日から10月28日に変わっています。差分として確認できるのは更新日の変更のみで、本文内容の実質的な変更は今回の差分からは確認できません。

実務への影響:現時点では対応不要とみています。


Gemini (Google) — アクティビティの管理・削除

URL: https://support.google.com/gemini/answer/13278892?hl=ja

差分はページ内部の識別子(数値ID)の変更のみで、表示される文章や設定手順の変更は確認できません。

実務への影響:なし。


Claude (Anthropic) — プライバシーポリシー

URL: https://www.anthropic.com/legal/privacy

ページのメタ情報(会社説明の文言)が変更されています。

  • 旧:「AI research and products that put safety at the frontier. Anthropic is a public benefit corporation dedicated to securing its benefits and mitigating its risks.」
  • 新:「Anthropic is a Public Benefit Corporation. Our mission is to ensure the world safely makes the transition through transformative AI.」

プライバシーポリシーの本文の変更ではなく、ページ上部に表示される会社の概要説明文の書き換えとみられます。

実務への影響:データの取り扱い条件への変更は確認できません。


Claude (Anthropic) — 透明性ハブ(System Trust and Reporting)

URL: https://www.anthropic.com/transparency/system-trust-reporting

プライバシーポリシーと同様に、会社説明の文言が同じ内容に変更されています。ページの実質的な情報への変更は差分からは確認できません。

実務への影響:なし。


Claude (Anthropic) — プライバシー・法務ヘルプ記事一覧

URL: https://support.claude.com/en/collections/4078534-privacy-and-legal

プランの表記が変更されています。

  • 旧:「Pro and Max plans」
  • 新:「Pro, Max, and Ultra plans」

「Ultra」プランが新たにリストに加わっています。Ultraプランの内容や条件については差分からは確認できません。

実務への影響:現在Claudeをお使いで、プランの変更を検討されている方は、各プランの条件を改めてご確認ください。現行プランをそのまま使われている方への影響は差分からは確認できません。


Microsoft 365 Copilot — データ・プライバシー・セキュリティ

URL: https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/microsoft-365-copilot-privacy

差分の文字コードが一部乱れており、全文を正確に読み取ることはできません。読み取れる範囲で確認できる変更は以下のとおりです。

  • 旧製品名「Microsoft 365 Copilot」「Microsoft 365 Copilot Chat」への言及がなくなり、現行の「Microsoft Copilot」「Microsoft Copilot Chat」に統一された記述に整理されています(改名完了後の移行処理とみられます)。
  • 「プロンプトインジェクション(悪意ある攻撃)のブロック」に関する表現が整理されています。
  • 一部の用語(「機能拡張オプション」「コネクテッドエクスペリエンス」など)の日本語訳が修正されています。

実務への影響:機能や制限の実質的な変更があったかどうかは、差分の文字化けにより今回は正確に確認できません。Microsoft 365 CopilotをEntraライセンスで業務利用されている事務所は、念のため原文ページを直接ご確認いただくことをお勧めします。


Microsoft 365 Copilot — エンタープライズデータ保護

URL: https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/enterprise-data-protection

差分からは、最終更新日が2026年8月20日から2026年10月30日に変わったことが確認できます。こちらも差分の大部分は文字コードが乱れており、変更の具体的な内容を今回の差分から正確に読み取ることはできません。

実務への影響:エンタープライズデータ保護のページは、業務データの保護条件に直接関わる内容を含みます。更新日が大きく動いていることもあり、Microsoft 365 Copilotを業務導入されている事務所は、原文ページでご確認いただくことを推奨します。


総評

今週は、ChatGPT(OpenAI)の4ページは変更なしでした。Gemini・Claude・Microsoft Copilotの各ページで変更が確認されましたが、データの取り扱い方針や利用者の権利に関わる実質的な条件変更は、今回の差分からは確認できませんでした。

ただし、Microsoft Copilotの2ページについては差分に文字化けが多く、変更の全容を確認できていません。Microsoft 365 Copilotを業務利用されている事務所については、念のため原文ページを直接ご確認いただくことをお勧めします。その他については、現時点で緊急の対応が必要な変更は見当たりません。


この観測は何を・なぜチェックしているのか(毎回掲載)

本レポートは、主要AIサービスの公式ページのうち、業務利用の可否判断に
直結する条件が書かれているページ
を毎週機械的に取得し、前回の内容と
一言一句を比較して「変わったかどうか」を検出しています。
見ているのは主に次の観点です。

  • 入力データの学習利用: 打ち込んだ内容がAIの学習に使われるか。
    顧客情報を扱う士業・企業にとって最重要の条件です
  • データの保持・削除: 入力内容がどれだけの期間、事業者側に残るか
  • 法人向けのデータ保護: 一般向けと法人向けで扱いがどう違うか
  • 第三者認証: SOC 2やISO 27001/42001など、外部監査を受けている
    かどうか。事業者の「自称安全」ではない裏付けです
  • 委託先(サブプロセッサ): 入力データに触れうる外部業者の一覧。
    ここが増減した=データの流れが変わった可能性があります
  • 透明性レポート: アカウント停止件数や法執行機関への対応など、
    事業者の運用姿勢を示す開示情報です

ポリシーページの文言が変わるということは、利用条件そのものが
変わった可能性がある
ということです。各社は変更を大々的には
告知しないことが多いため、機械的な定点観測に価値があります。
なお「変更あり」には誤字修正やデザイン変更も含まれるため、
重要そうな変更は必ずリンク先の原文でご確認ください。

監視対象ページ一覧


本レポートは、各社公式ページの本文を機械的に取得して前回分と比較し、AIが差分を要約する実験企画「AIセキュリティ定点観測」です。人間の校閲を経ていないため、要約に誤りを含む可能性があります。利用判断の際は必ず本文中のリンク先(公式ページ)をご確認ください。